玄米食は肥満を改善する

玄米は食べることで脳内の遺伝子スイッチを切り替え、生活習慣の悪い遺伝子のスイッチを切ったり、健康に役立つ遺伝子のスイッチを入れたりできることが明らかになってきています。

食事で動物性脂肪を食べ過ぎると脂肪を多く含む食品への依存が発生します。動物性脂肪の依存症による肥満なった脳内ではエピジェネティクス変異が起きているのを玄米食によって、玄米に含まれる(γ-オリザノール)成分がエピジェネティクス変異を修正し、動物性脂肪への依存症をやわらげるようです。

玄米には白米の6倍、食物繊維が含まれています。腸内の善玉菌が食物繊維を分解してできるのが短鎖脂肪酸です。
脂肪細胞は短鎖脂肪酸のシグナルを感知すると血液中からの栄養の取り込みをやめ、脂肪の蓄積を抑えるようにします。短鎖脂肪酸は肥満を予防する役割を果たしていると考えられています。
また、他に短鎖脂肪酸は大腸でのカルシウム、マグネシウム、鉄の吸収を促すとともに、肝臓でコレステロールが作られるのを抑え、腸内で吸収されるのを制御します。

最近の欧米の研究によると他の食品の摂取量は同じでも、白米と同じカロリーの玄米に置き換え、玄米を2カ月食べると体重とBMIが減少し、インスリンの効き目がよく、総コレステロール値と悪玉コレステロール値が改善されたようです。さらに、玄米を食べているあいだだけ内臓脂肪が明らかに少なくなったとのことです。
玄米食を上手に取り入れて、健康な体づくりに役立ててみてください。