リーキーガット症候群について

「リーキーガット」という言葉を聞いたことはありますか。

リーキーガットは、英語の「leaky(漏れる)」と「gut(腸)」を組み合わせた言葉です。腸の粘膜が持つバリア機能が低下し、腸管の透過性が高まった状態を表す言葉として使われています。腸粘膜の壁にできた小さな隙間から、腸から出てはいけないウイルスや菌やたんぱく質が血中に流れ出してしまうことです。

ただし、「リーキーガット症候群」は独立した病名として確立しているものではなく、さまざまな不調をすべてリーキーガットだけで説明することはできません。

お腹の不調にはさまざまな原因があります。

  • お腹が張りやすい
  • ガスがたまりやすい
  • 便秘や下痢を繰り返す
  • 食後に胃腸が重くなる
  • 腹痛や不快感が続く

このような症状には、食事の内容や量、睡眠不足、ストレス、運動不足など、さまざまな要因が関係しています。

腸内環境を整える食事のポイント

腸の健康を保つためには、特定の食品だけを避けるのではなく、食事全体を見直すことが大切です。

  • 食事の時間と量を整える
  • よく噛んでゆっくり食べる
  • 加工食品や脂っこい食事、糖分を取りすぎない
  • 野菜、海藻、きのこなどを適量取り入れる
  • 発酵食品も自分に合う種類と量を選ぶ

食物繊維や発酵食品も、急に多く取ると、かえってお腹の張りやガスが強くなる場合があります。身体の様子を見ながら少しずつ取り入れましょう。

また、小麦がすべての方の腸に悪いわけではありませんが、小麦製品を食べた後に、お腹の張りや便通の乱れを感じる方は控えてみましょう。

以前は、ファスティングによって「毒素が排出される」「腸内環境がリセットされる」といわれることがありましたが、これらを断定できる十分な医学的根拠はないようです。

腸の健康のためには、極端に食事を抜くことよりも、食事の内容や量、睡眠、運動など、毎日の生活習慣を整えることを優先しましょう。

ヨガの呼吸や穏やかな動きも、心身の緊張を緩め、生活リズムを整える助けになります。

「何を食べないか」だけにとらわれず、自分の身体が食事や生活習慣にどのように反応しているのか、丁寧に観察することが大切です。

※強い腹痛、血便、急激な体重減少、長く続く下痢や便秘などがある場合は、医療機関へご相談ください。