マインドフル・セルフコンパッション(Mindful Self Compassion)について
私が最近読んだ本で、実践してみると、心が穏やかになる感覚がありましたのでご紹介させていただきます。
マインドフル・セルフコンパッションとは、心理学者のクリスティン・ネフ博士が提唱する、自分自身への思いやりと理解を深める心理プログラムです。マインドフルネスとセルフコンパッションを組み合わせます。
マインドフルネスは、「今、この瞬間」に意識を向け、評価せずにありのまま受け入れ、「今に気づく」練習を重ねることで、ストレスに反応しにくい脳になると言われています。

マインドフルネスを実践することで脳との関係は
・前頭前野が活性化され、集中力や思考のコントロール、自己認識を高めることができます。
・扁桃体が安定化され、ストレスや不安に反応する脳の部分の過剰な反応が落ち着くと言われています。
セルフ・コンパッションは失敗や困難な状況のときに、自己批判をせず自分に思いやりをもつことです。
セルフコンパッションを実践することで脳との関係は
・自己批判をすると脳はストレス反応(戦うか逃げるか)し、コルチゾール(ストレスホルモン)が増えます。
しかし、自分に向けて思いやりの気持ちを持つと、オキシトシン(安心や絆をもたらすホルモン)が分泌されます。
・島皮質や内側前頭前皮質(自分と他者への共感や思いやりに関わる脳部位)が活性化されます。

つまり、自分にやさしくすることで、脳が安心モードになり、不安や抑うつを低下させると研究で示されているようです。心身の健康を大きく高めることができます。
私は瞑想やセルフコンパッションの実践が脳と関係があろことを興味深く感じています。これからも深めていきたいと思っています。
参考文献 マインドふる・セルフ・コンパッションワークブック