更年期症状と血流・筋肉量の深い関係

更年期は、卵巣機能の低下に伴い女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が大きく変動する時期です。
この変化は自律神経にも影響を与え、体温調節や血管の収縮・拡張がうまくいかなくなることで、さまざまな不調が現れます。

これらの症状は一時的なものではありますが、適切な対処を行うかどうかで、その後の健康状態に大きな差が生まれます。

ホットフラッシュは「血流の偏り」が鍵

更年期症状の代表例であるホットフラッシュは、スタジオで拝見しますと上半身の急激なほてりや発汗がある一方で、下半身は冷えているケースが多く見られます。

これは、血管の拡張・収縮を調整する自律神経の働きが不安定になり、血液が上半身に集中し、下半身まで十分に循環していない状態と考えられます。

そのため、表面的に体を温めるだけでは根本的な改善にはつながりにくく、全身の血流を促すアプローチが必要になります。

筋肉量の低下がもたらす影響

加齢とともに筋肉量は自然に減少していきます。
特に下半身の筋肉は「第二の心臓」とも呼ばれ、血液を心臓へ戻すポンプの役割を担っています。

筋肉量が低下すると
・血流の滞り
・冷え
・疲労感
・骨密度の低下

といった問題が起こりやすくなり、更年期症状を助長する要因となります。

ヨガとトレーニングが果たす役割

ヨガや適切な筋力トレーニングは、筋肉を増やすだけでなく、関節可動域を保ち、血管への適度な刺激を与えます。

呼吸と動きを連動させるヨガは、自律神経のバランスを整えながら血流改善、筋肉維持、骨への刺激を同時に行える点が大きな特徴です。

これにより、更年期症状の緩和だけでなく、更年期以降のフレイル予防や生活の質の向上にもつながっていきます。

更年期は「衰え」ではなく「調整の時期」

加齢そのものを止めることはできません。しかし、体の使い方を見直し、筋肉・血管・骨を守ることは可能です。

更年期は不調に振り回される時期ではなく、今後の健康を左右する重要な調整期間です。

今の体に合った動かし方を取り入れることで、更年期後も自分らしく、しなやかに過ごす土台を作っていきましょう。